こんにちは。逍遥館です。
すっかりこの記事も遅くなってしまって、年度内の開館は
あと数日となってしまいましたが、DVD3月のおすすめは
「日本近現代文学ー原作もどうぞ」です。
せっかく図書館で観るのであれば、ついでに原作にも
チャレンジしてみてはいかがでしょう?
というわけで、原作本(吉田南総合図書館にあるものを
セレクトしました)とあわせてご紹介します♪
1. 山椒大夫 / 溝口健二監督
森鷗外の原作はこちら
『山椒大夫・高瀬舟 : 他四篇 』
ですが、鷗外の作品も、中世の語り物「説教節」のひとつ、「さんせう太夫」
がもとになっています。そちらも合わせて読んでみると、より深く楽しめるかも。
『古浄瑠璃 ; 説経集』
2. 羅生門 / 黒沢明監督
原作は芥川龍之介の短編小説「藪の中」と「羅生門」
『地獄變 ; 邪宗門 ; 好色 ; 薮の中 : 他7篇』(附属図書館には改版あり)
『羅生門 ; 鼻 ; 芋粥 ; 偸盗 』
これもよく知られているように、今昔物語集から題材がとられています。
『今昔物語集』
3. 放浪記 / 成瀬巳喜男監督
原作は林芙美子『放浪記』
4. 雪国 / 豊田四郎監督
原作は川端康成『雪国』
5. 二十四の瞳 / 木下惠介監督
原作は壺井栄「二十四の瞳」
当館所蔵分では『壺井榮集』(新選現代日本文学全集 ; 5) に収録されています。
6. 潮騒 / 森永健次郎監督
原作は三島由紀夫「潮騒」
『三島由紀夫全集;4』に収録されています。
7. 海と毒薬 / 熊井啓監督
原作は遠藤周作『海と毒薬』
8. 橋のない川 / 今井正監督
原作は住井すゑ『橋のない川』
読んでから観るか、観てから読むか。
それぞれの文学作品がどのように映像で表現されているのか、
原作と併せて、じっくりお楽しみください。(Y)