今日も逍遥館 ~ 京都大学吉田南総合図書館のブログ ~

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DVD7月のおすすめは「試験の合間に、短編アニメ作品集」

こんにちは、逍遥館です。

 

7月のDVDおすすめは、「試験の合間に、短編アニメ作品集」。
当館では、個性豊かなアニメーション作家の作品集を数々所蔵しています。
中には1本10分程度の作品もたくさんありますので、試験勉強の合間の
気分転換にいかがでしょうか。
短くても、つい引き込まれて見入ってしまう作品ばかりですよ~。

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ロッテ・ライニガー(1899~1981)

ドイツの影絵アニメーション作家。先日(6/2)、生誕117周年ということで、Googleのロゴが彼女の影絵になってましたね。長編の「アクメッド王子の冒険」は世界初の長編アニメーションと言われ、大変評価が高いですが、このDVD3枚組の2,3枚目の短編は短くて試験の隙間にはおすすめです。「シンデレラ」(約13分)など。

 

アレクサンドル・アレクセイエフ(1901~1982)

ロシアのピンスクリーン・アニメーション作家。ボードに埋め込まれた無数のピンの凹凸で作られた影によって、絵を描いていく技法なんだとか。白黒で独特の雰囲気があります。ムソルグスキーの音楽をイメージした「禿山の一夜」(約8分)など。

 

イジー・トルンカ(1912~1969)

チェコを代表する人形アニメーション作家。後世にも多大な影響を与えた巨匠です。当館では3枚組DVDを所蔵しています。どれからでもどうぞ。「フルヴィーネクのサーカス」(約23分) など。

 

フレデリック・バック(1924~2013)

カナダのアニメーション作家。柔らかいタッチの絵が魅力です。「木を植えた男」(約30分) は有名ですね。日本語ナレーションもついています。

 

川本喜八郎(1925~2010)

日本を代表する人形アニメーション作家。子供のころ、NHKで見た「人形劇 三国志」は強烈なインパクトで今でもよく覚えています(年がばれる……)。このDVDは人形劇ではなく人形アニメです。「道成寺」(約19分)など。

 

ユーリ・ノルシュテイン(1941~)

ロシアのアニメーション作家。切り絵を多用した独特の表現。「霧につつまれたハリネズミ」(約10分)がおすすめ。

 

・ ジョルジュ・シュヴィツゲベル(1944~)

スイスのアニメーション作家。いろんなものが回転しながら次々別のものに変わっていく「78回転」(約4分)が代表作。

 

山村浩二(1964~)

日本のアニメーション作家。代表作はアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた「頭山」(約10分)。特にラストがシュールです……。

 

こうして見てみると、一口に短編アニメといっても、技法も作風もほんとに千差万別。
いろいろ見比べて、お気に入りの作家を見つけるのも楽しいのではないでしょうか。
(Y)

 

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