今日も逍遥館 ~ 京都大学吉田南総合図書館のブログ ~

京大吉田南総合図書館にまつわる日々の話をスタッフが気の向くまま紹介するブログです

夏の終わりにおすすめDVDを面陳せよ

こんにちは、逍遙館です。

毎月恒例、逍遥館のおすすめDVD紹介コーナーの記事です。

(といってもまだ2回目)

 

さて、この夏の逍遥館は「戦争と人間」をテーマに

当館所蔵の映像資料をおすすめしております。

ちなみに先月は(↓コチラ) でした。 

 

DVD:8月のおすすめは「戦争と人間」

 

 

 映画にはさっぱり疎い今月の面陳担当(※)。

(※)面陳担当…ジャケットを見せる展示を担当する人のこと

  

前回のセレクトを受けて、「戦争」と言われて思いついたことといえば

  「「図書館戦争」根強い人気だね  (`・v´・ )ノ」とか

  「艦これの夏イベントみなさまおつかれさまです <(゜∀。)」とか

まぁ、「図書館戦争」さえも読んだことがありませんし、

2番目は館ちがいなので、知ったかぶりなわけなのですが。。。(汗)

 

8月のおすすめDVDは、戦場や戦禍にスポットを当てていました。

それで今回は、戦争が人々に与える影響をテーマにしようかと思います。

 

が、しかし、前述のとおり発想が困窮しております今回の面陳担当。

そこで語句の連想法・・・

戦争の影響、、、つめ跡、、あと、、、、、、戦いの後、、、

はっ!! 安直に「戦後」にしようかな。

 

というわけで、2014年9月のおすすめDVDは

「戦争と人間2 [戦後編]」をテーマに面陳してみました。

  今回は

 

 ○ 戦後日本の暮らし・風景を描きだした作品 6作

 ● 戦後アニメーション萌芽期の作品集 1作

 ○ 戦争とは何なのか、と考えさせられる至極の名作アニメ 1作

 

合計8作品をおすすめします。  

 

 

(1) 東京裁判 / 小林正樹監督 ; 小林正樹, 小笠原清脚本

  ” 制作期間5年!制作費4億円!! ”

  ” 裁かれる日本の17年8ヶ月 ”

  とパッケージに盛大に書かれております、超大作。

  東京裁判と呼ばれる、戦後日本の進路を運命づけた極東国際軍事裁判。

  太平洋戦争敗戦後の昭和23年、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された

  裁判の模様を、裁判より25年の後に公開されたアメリカ国防総省のフィル

       ムをもとに製作された記録映画です。

 

 

(2)ゆきゆきて神軍

  戦争の歴史に埋もれた真実を伝える、ドキュメンタリー映画の鬼才、

  原一夫監督の渾身の作品です。

 

 

(3)晩春 / 小津安二郎[監督・脚本]

  戦後4年目を迎える日本。

  結婚を巡る父と娘の感動の物語を通して、

  日本人の伝統的な生活様式の良さを再認識させてくれた傑作。

 

 

(4)赤線地帶 / 溝口健二監督 ; 成澤昌茂脚本

   溝口健二監督最後の作品。

   「戦後十年、表面的には世の中の秩序が回復し、衣食住の問題も

    好転しつつある。が、暗い反面はますます複雑であり、問題の

    解決は困難を極めている。」

   (※ 当時のビルボードの監督のことばより)

   

    

(5)赤信号 : 洲崎パラダイス

    戦後経済復興のなか、特飲街洲崎を舞台に綴られる男女の物語。

   

   ◆ この映画や「赤線地帶」の元となった小説「洲崎パラダイス」は、

     附属図書館に所蔵しています。

     http://m.kulib.kyoto-u.ac.jp/webopac/BB02456854

   

 

(6)麻雀放浪記 / 和田誠監督 ; 和田誠, 澤井信一郎脚本 ; 阿佐田哲也原作

  敗戦直後の東京の片隅でひたすら麻雀を打ち続け、さまざまな勝負、

  出会いで、生き方を学んでいく「坊や哲」。

  

  ◆ 原作となる阿佐田哲也の著作の京大での蔵書

    http://m.kulib.kyoto-u.ac.jp/webopac/AU00395751

  

 

(7)日本アートアニメーション映画選集 ; 6 戦後・現代傑作選.

  戦争が終わり、アニメでも解放と再生が謳われる。

  アニメーション作家たちは、企業の依頼にこたえながらも、

  さまざまな実験・技法を試みました。

  この作品に収録されている「草原の子テングリ」は、

  原案・手塚治虫、レイアウト・宮崎駿

  原画・近藤喜文、樺島義夫、中村英一、小田部羊一

  などの、戦後日本のアニメ黎明期に活躍し、

  今日のアニメを形作ってきたメンバーが終結しています。

 

 

(8) 機動戦士ガンダム : 逆襲のシャア / 富野由悠季原作・脚本・監督

  ガンダムシリーズの劇場用完全新作として公開された「逆襲のシャア」

  ガノタの方には説明不要。

  あぁ、戦争はこんなにも人を不遇にし、運命に抗い、

  隕石を落とす自らを粛清するのか。恐るべし。

 

     「大佐なんでファンネルを使わないんです!」

 

  この夏、機動戦士ガンダム展ではじめてシャア大佐に邂逅された方も

  一度はごらんください。

  担当は、この作品の大佐が格好いいと感じてしまうのであります。

 

 

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さてさて、残念ながら今月も来館者がいつもより少なめ。

DVDの視聴もいつもよりゆったり見られるチャンスでもあります。

ここだけの話ですが、何より視聴覚室は涼しい。快適です。

 

(FU)

 

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