こんにちは、逍遙館です。
前回は、書き間違いを中心としたありがちミスについてお話ししました。
しかしさらに問題なのは、文書作成ソフトと印刷機能が使いこなせてない、
ということかもしれません(この辺、就職してからも大いに役立つので、
がっつり身につけてください)。
◆印刷で失敗するなんてもったいない!
色刷りにすべきところが白黒になってしまった逍遥太郎さんの場合・・・
せっかくきれいに色分けしたグラフを作ったのに、うっかり白黒で印刷。
結果としてなんだかわからないグラフになってしまったけど
気づかずに提出してしまった~。
(白黒グラフもわかりにくいが、机の上も混沌としている・・・)
あとプリンターのコンディションを確認しておかなかったため、
印刷のかすれやインクの飛散で字が読めなかったなどなど。
論文提出時期のPCやプリンターの故障などについては、
他大学さんでも注意喚起のtweetが流れています。
なお卒論等の提出間際には、ぶっちゃけ有り得ないほどの高確率でプリンタの故障、PCの不具合、USBメモリの不良、ファイルの破損等が発生します。時間に余裕を持った準備と多重バックアップをお勧めいたします。 [gar]
— 筑波大学附属図書館 (@tsukubauniv_lib) 2015, 12月 16
◆目次が目次になってない
目次を見てそのページを開いてみても、該当する文章がナイ・・・。
あと、ページ付けが変になってることも多々あるようです。
実際に読んでみて、指示通りのページにたどりつけますか?
また、参考文献の記述で間違いも。文献管理ソフトを使えば、
誤字の防止、スタイルの統一に役立つかも。(と、なにげに宣伝)
◆修正前のデータをうっかり出してしまう
これもありがちですね。何度も修正をかけすぎて、どれが最終versionか
わからなくなってしまった事例です。
文書作成ソフトの中には、「上書き保存」の隣が「元に戻す」になってるのも
あり、人生いたるところに罠があふれておりますよ・・・。
また、別ファイルに入れていた表や参考文献リストのつけ忘れにも注意!!
◆修正した!しかし両面印刷を忘れた!!
あっ、間違い見っけ!修正して差し替えなくちゃ、
やれやれあぶないとこだったなあ~。
しかし環音花子さんは、両面印刷であったことをすっかり忘れていた・・・。
裏まっ白ですやん(T△T)
また、文書作成ソフトのversion違いでページ付けがずれたり、
一部だけ違うプリンターで印刷したため、レイアウトが変になったりとか
あるみたいです。
できるだけ同じ環境で文書作成、印刷するのが無難かと。
みんないい論文を書こうと一生懸命なんです。
そこに集中しすぎて、最後の詰めでコケるというかなんというか。
今回は、修論で実際にあった事例だったのですが、
修論でこれなら一体卒論は・・・
ちょっと見てみたいような見たくないような。
とにかく大事なのは、
◎提出稿をしみじみ読み返す
(誤字脱字はもちろん、ページ付け、用語の統一などもしっかり!)
読んでみて、わかりやすい書き方になってますか?
自分で読み返すのはもちろんですが、
苦労して書いた論文は、自分の脳内で美化している恐れがあります。
専門の方でなくていいので、クールな第三者にも読んでもらいましょう。
◎無理を承知で言いますが、最低2日は余裕を持たせましょう!
提出締切日に印刷製本しようとして、機械のトラブルで間に合わなくなり
留年、とか製本が甘くて土壇場でバラバラに、とか恐ろしい話がちらほら
あるようです。
また、締切時間ぎりぎりに窓口に長蛇の列ができて、後ろの人が
メチャ焦る、といったこともしばしばとか。
出力しっぱなしで、えいやっと提出してしまうのが、一番よくなさそうです。
告白すればン十年前の卒論で、一週間でバタバタと書いて、ロクに見直しもせず、
肝心のキーワードが全部誤字だったので、先生に叱られたのはワタシです。
人のことは言えんのでありました。(今思えばひどい話だ)
~がっ!大学・大学院生活の集大成となる大事な論文ですから、
なんだかな・・・のケアレスミスで残念なことにならないよう、
良いものを書いてくださいませ。
逍遥館では、夏休み前に「卒論・修論執筆応援キャンペーン」を
開催した時、先輩たちの論文現物を展示しました。
こうした機会に他の方の論文を見るのもよいと思います。
来年も開催予定なので、これから書く人は参考にしてください。
(次回も7月ごろかな・・・)
また、人間・環境学研究科の修論・博論は、逍遥館に常備しています。
内容はもとより、こういうふうなカタチにするのか、
という参考にもなると思いますので、ぜひ見に来てくださいね。
風邪ひきさんの多い季節になりましたが、コンディションをととのえて、
がんばってくださいね!(遠巻きに応援してます~)
(mm)/