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今日も逍遥館 ~ 京都大学吉田南総合図書館のブログ ~

京大吉田南総合図書館にまつわる日々の話をスタッフが気の向くまま紹介するブログです

日本一楽しい図書館の黒板の描き方【イラスト編】

こんにちは。はじめまして。

吉田南総合図書館の入口に置いてある黒板を日々描いている

黒板担当のうちの一人、黒板娘です。

 

黒板ファンのみなさまには「まいどおおきに」。

誰やねん、という方には…「どうぞよしなに」。

 

この夏から公式ブログがスタートしたということで「黒板娘もなにか書きなよ!」というお話になりまして。普段チョークでは描きこぼしてしまった日常を、つらつらと綴っていければと思います。(チョークで)お目汚しになるかもしれませぬが、ほどほどにお付き合いくださいませ。

 

黒板を描いていると、様々な方からお声を頂くのですが、やはり一番多いのが「どうやって描いているの?」というご質問。

今日はそんなご質問にお応えして、ある日の黒板のイラストを例に、描き方をご紹介したいと思います。美大出たわけでもチョーク画勉強したわけでもなんでもないシロウトなので…。そんな上手じゃないですが。

根強い(いやもうホント根強い!)当館の黒板ファンのみなさんに楽しんで頂けて、全国の図書館の黒板担当さんのたちの参考になればと思います。

 

では早速。

 

①まずはきれいに描くためにきれいに消す。

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きれいに消すことはきれいに描くためには絶対必要な作業なので、面倒くさがらずに毎回修行だと思って消します。休館日には水拭きしてあげることも。

 

②道具を準備する。

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初公開。仕事道具です。お気に入りは羽衣チョーク(蛍光チョーク)。描きやすくて発色がよいのでオススメ。i-Pad miniは私物です。画像検索するために使います。図書館にMIAKOが飛んでいるおかげでサクサク検索できて快適!

 

③レイアウトを考える。

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下書きというよりは、全体のレイアウト決め。慣れたものを描く場合は一発描きします。無駄なチョークで黒板を汚したくないので下書きでは描き込まないのがポイント。青チョークで薄めにざっくり描いていきます。大きさとおおまかな位置さえ決まればよいので細かいことは気にしない。

 

④線をひく

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色使いを考えながら、アウトラインを引いていきます。この日は全体的に白い部分が多かったのでどうメリハリをつけていくかを考えて線をひいていきました。人物デッサン的な問題は大体ここの段階で修正します。

 

⑤色を乗せる

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色を盛りすぎないように気を付けながらチョークを横にして色を乗せていきます。この日は白い服ばかりだったので、光を黄色、影に紫を少し入れることで単調にならないようにしています。服のしわはここで塗りながら描く。

 

⑥乗せた色で塗る

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皮膚の表現はここからが本番。チョークを使わず指で描いていきます。④で引いた白い線を指でぼかして広げつつ、首や頬のあたりに広げてみました。下書きの青い線がぼかしのアクセントになっているのが分かるでしょうか。また、衣装の材質の違いを出したかったので、三角巾はチョークのざらっとした塗りを活かして指は入れず、シャツの部分は白を薄めにしてつやっと指で描いています。

 

⑦文字を入れて完成

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文字を書きます。こういう絵を描いた日は黒板の写真がいろんなSNSに出回るので、できるだけ黒板のどこかに図書館名は描くようにしています(我ながらセコイ)。だって利用者の方が自主的に、当館のイベントをご自分のSNSで広報してくださるというのだから…広報担当としては乗らない手はないもの…ううう。

最後にゲート横の黒板定位置に置いてしばらく眺めます。するといろいろ間違いに気が付きますので(この日はなんとキャンペーン名を間違えていた)修正して完成です。

 

 

この日はなんとなく気分がリヴァイだったので兵長を描いてみました。ちなみに現在開催中の卒論・修論執筆応援キャンペーンの広報です。

黒板のイラストの半分くらいは、利用者さまや職場のみなさまからのリクエストで描いてます。(ので私自身はアニメもマンガもよく知らない)残り半分は私の作画欲という名の誰にも理解されない類のハイテンションで自分の描いてみたいものを、広報したいイベントやお知らせの内容に合わせて随時描いてます。

 

たとえばエレンとか(現在BookBingo開催中です!ご参加ください!)

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アスカとか(本は期限日までに必ずご返却を!督促しますよ!)*1

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もともと私は油絵描きであった&人物をメインに描いていたわけではないので、似顔絵的なものやイラストイラストした画風は未だに得意ではありません。そもそもデッサン苦手なので日々勉強です。骨格に迷ったら書架にあるこれに頼りきり。描こうとしたキャラの顔や体の構造が理解できず嘆く日も多々あります……。

でも実際黒板を描くときは、事前の練習などは一切せずにその場で一気に描きあげるようにしています。きれいに描こうとして備えてしまうと、正確ではあるけれど味のない絵になってしまうので。黒板は日替わりなので明日には消える訳ですし、写実性よりはそういう「ライヴ感」を描き手としては大事にしていたい。(ライヴといえば去年NFでライヴ黒板させていただきましたねー、普段は表に出ないので新鮮でした。またみなさんのお目にかかることがあるのか…。)

 

まあそんな調子で、他の黒板担当とともに毎日描いております。

黒板への要望やリクエストは原則きまぐれで応じていますので、酔狂な方はなにかしらの方法(ただし矢文はご遠慮ください)でお寄せください。

また黒板目当てのご来館、歓迎しております。写真より生で見て頂いた方がきれいですし、タッチに迫力もあります。黒板は学外の方でもご覧になれる場所に置いてございますので、是非京都大学にご来学の折にはお気軽にお立ち寄りください。

 

では今日も逍遙館より、図書館員のくせになぜか日々チョークまみれの黒板娘がお送りました。もし続編があればまたお会いしましょう。(K)

 

*1:本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。

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