こんにちは、逍遥館です。
当館のツイッターでは、2014年5月から、毎月テーマを決めて
スタッフのおすすめ本を紹介しています。
おすすめ本といっても、名著推薦!みたいな堅苦しいものでは全然なくて、
こんな本もうちの図書館にはありますよ~という、
いたってお気楽かつ気軽な読書案内です。
おかげさまで、リツイートやお気に入りにしてくださる
フォロワー様もいらっしゃって毎回大変嬉しいのですが、
いかんせん、ツイートとは流れ去っていくもの。
ツイートした時にお目に留めていただけるとは限りません。
そこで、過去にツイートした「おすすめ本」を、これから時々、
まとめてブログでもご紹介していこうと思います。
(決して、ブログのネタに困ったわけではありません!)
今回は、2014年5月から9月までの5か月分です。
各月のテーマは以下の通り。
5月:新入生に薦めたい本
6月:グレート・ブックス
7月:京都
8月:京大の先生が書いた本
9月:月
それではまいりましょう。
5月といえば、新入生のみなさんがそろそろ大学にも慣れてきた頃。
そんなフレッシュなみなさんにおすすめの本です。
【おすすめ図書】『路上の人』中世ヨーロッパを舞台に、路上で生活する主人公を通じてローマ・カトリック教会やその教 義、異端問題といった当時の世相が描かれます。中世哲学、西洋史に興味がある人だけでなくエンターテイメントとしてもぜひ。http://t.co/M8FoafQr6b
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 5月 7
【おすすめ図書】『西鶴を学ぶ人のために』世界思想社から出ている『~を学ぶ人のために』シリーズの一つ。高校時代に国語や日本史で聞いた「井原西鶴」。大学生としての視点で学んでいく「コトハジメ」におすすめの一冊。http://t.co/hCwcOpWit8
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 5月 26
【おすすめ図書】『フィンランド語のしくみ』数少ないフィンランド語参考書の中の一つ。内容は文法ドリルというよりも、フィンランド語を含めフィンランド自体について広く知ることのできる読み物に近い。本格的な文法書に取り組む前の導入としてどうぞ。http://t.co/Hp0iTA7bc1
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 5月 29
【おすすめ図書】『チャートで組み立てる レポート作成法』レポートの書き方が基本的に見開き1ページにまとまっていて非常に理解しやすい。新入生におすすめの一冊。 http://t.co/POUR6VaCGZ
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 5月 29
【おすすめ図書】『大学的京都ガイド こだわりの歩き方』「せっかく京都に住んでいるのだから、京都観光してみたい」そんな学生のあなたにおすすめの一冊。京の名所を知的に楽しめるような、ディープな知識が詰まっています。http://t.co/LnxqiCkDui
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 5月 29
【おすすめ図書】『必携ドイツ文法総まとめ』持ち運びに適したサイズでありながら例文も豊富で、ドイツ語の学習に役立つ一冊です。http://t.co/nFWEB2xpEV
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 5月 30
2014年4月に新たに設置されたグレート・ブックスライブラリー。
6月には、環onで第1回グレート・ブックス読書会が開催されました*1
【おすすめグレートブックス】『ソクラテスの弁明』ソクラテスの裁判とは何だったのか?ソクラテスの生と死は何だったのか?自己の所信を力強く表明する法廷の師ソクラテスを描いた、プラトンの最高傑作といわれる。http://t.co/ggHD9Q7Flq
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 11
【おすすめグレート・ブックス】『学問の進歩』人類への奉仕の手段として真理の探究の道を選び、学問のあるべき姿を構想した「近代学問の父」ベーコンの主要著作。学問とは何か、改めて考えてみるのもオススメです。http://t.co/XOq8oo5TGI
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 12
【おすすめグレート・ブックス】『アルマゲスト』「最も偉大な書」と言う意味の本書はアリストテレスが著した最も初期の天文学の本です。天文関係の本を読んでいるとしばしば目にするので、興味を持たれた方は一度読んでみてはいかがでしょうか。http://t.co/31OGvpR1zv
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 16
【おすすめグレート・ブックス】『アンナ・カレーニナ』不倫の話と思われがちですがそう単純でもありません。引き込まれる話の展開に載せた二組の主人公の対比を通してトルストイの思想が透けて見えてきます。『ベルばら』が好きな人はハマるかも? http://t.co/ViNjLKOnuG
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 16
【おすすめグレート・ブックス】フロム『自由からの逃走』ヨーロッパ中世以降、個人主義の萌芽により人々が”自由”を得ることがその重荷をも生み出したというパラドクス。その構造が全体主義を生み出す温床であるとの分析は熟考すべき今日的課題。 http://t.co/ngKfdYQT5d
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 16
【おすすめグレート・ブックス】『現象学の理念』ニ十世紀の思想に多大な影響を与えたフッサールの現象学。「厳密な学としての哲学」を謳い、諸学問の基礎づけを目指した彼の議論は、現代の学問の根拠を考える際の欠かせぬ参照点です。 http://t.co/2vnoPwdwu1
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 17
【おすすめグレート・ブックス】『車輪の下で』中学生の頃、夏休みの宿題「読書感想文」の課題図書になっていた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。勉強でつまずいてしまう優等生ハンスの物語。あの頃の感動(苦い思い出??)をもう一度。http://t.co/QVsbvjgBAd
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 6月 19
【おすすめグレート・ブックス】『新編輯版ドイツ・イデオロギー』初期マルクスから後期マルクスへの思想的な飛躍を告げる書です。「人間の本質は社会的諸関係の総体(アンサンブル)である」といった決まり文句を探しながら読むのも一興です。http://t.co/PEJD3ddgKh
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 1
【おすすめグレートブックス】『痴愚神礼賛』タイトルの痴愚神とは、エラスムスが創ったオリジナルの女神。饒舌な彼女の口を通して、教会の欺瞞や信徒たちの堕落ぶりを痛烈に揶揄・批判した一冊。http://t.co/8JAyMJ2btx
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 30
【おすすめグレートブックス】『イリアス』トロイア戦争を描いた叙事詩で、歴史叙述を考えるには必須の古典です。衒学的な比喩も読んでいて楽しく、読み始めるや鮮やかに描写される合戦に引き込まれるでしょう。http://t.co/nyxbUGRFPW
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 30
7月といえば、祇園祭。「ああ、ここは京都なんだ」と実感できる月ですね。
【おすすめ京都本】『京都早起き案内』京都は美しい町です。しかし早起きをしてみれば、またいつもとは少し違う京都に会えるかも?新しい京都を知ることの出来る一冊。早起き習慣を身に付けたい方もこれを機にどうぞ!http://t.co/W5jlbu4XtG
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 2
【おすすめ京都本】『京の門』京都の有名な寺社や邸宅など59か所の門を紹介。門はたんなる出入口ではありません!さまざまな歴史的生い立ちや構造、エピソードによって奥深い門の世界に引き込まれます。http://t.co/z1yM2mtOqf
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 2
【おすすめ京都本】『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』京都を舞台にした小説と言えば、森見登美彦が思い浮かびますね!彼が自作に出てきたっぽい京都を案内する本。森見作品が好きでうっかり京都に来てしまったあなた、身近な聖地を巡礼してみませんか。http://t.co/HT1XIMY9mC
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 7
【おすすめ京都本】『京都自転車デイズ』京大生にとって自転車は必需品ですね。休みの日には街中サイクリングにでかけてみませんか?おしゃれな店を見つけて友達も連れて行ってあげましょう。http://t.co/5biAWnfGgL
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 14
【おすすめ京都(?)本】『狂気と言語』シュレーバーの言語観、とりわけ彼の「神経言語」についての分析がなされる本書では、ヨーロッパでの同様の研究以外に、我が国の千里眼研究における京大での実験(京大光線)についても触れられている。http://t.co/ryz7HcMBUX
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 14
【おすすめ京都本】『京都時代MAP』地図なんて眺めてたって面白くない…なんて侮ることなかれ。下に昔の地図が印刷されていて、その上に現代の地図が印刷されている半透明の紙が重ねられます。吉田南総合図書館のあたりは…特に何もないなぁ。http://t.co/WZOQ9T2tZX
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 16
【おすすめ京都本】『京都の洋館』京都といえば、伝統的な日本建築のインパクトが強いですが、素敵な洋館もたくさんあることがわかります。本にも紹介されている、人文研の人文情報学センター(旧漢字情報セ)は中の人お気に入りの建物の一つであります。http://t.co/fnO5TEm28W
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 7月 28
8月はオープンキャンパスに合わせて、京大の先生のご著書を紹介しました。当館でポップをつけて展示もして、たくさん手に取っていただけました!*2
【京大の先生が書いた本】『漢字再入門』「とめ・はね・はらい、って、そんなに大事なの?」「筆順って、ちゃんと覚えないとだめですか?」小学生の頃このテの質問をして先生を困らせたアナタ(え!?私もですけど)、阿辻先生がすべて答えてくれますよ。http://t.co/c8qz4R1XIk
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 8月 6
【京大の先生が書いた本】『科学哲学者柏木達彦の多忙な夏 : 科学がわかる哲学入門』京都のとある大学の雰囲気を味わいながら、現代科学哲学の世界にふれてみませんか。冨田先生による、専門知識不要の哲学入門ノベルです。http://t.co/JHai04szCh
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 8月 6
【京大の先生が書いた本】『認知言語学(シリーズ学びのエクササイズ1)』言語が今の姿である理由を“ルール”ではなく、主に認知的要因に求める認知言語学の簡潔・丁寧な入門書。http://t.co/KFyKwNABRV
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 8月 6
【京大の先生が書いた本】『夢分析』「空を飛ぶ夢」を見たことはありませんか?その夢の意味を、新宮先生が鮮やかに分析してくださいます。無意識は夢にいったいどのように現れるのでしょうか。 http://t.co/7OpohEBLhv
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 8月 7
【京大の先生が書いた本】『キゾー式パーフェクトハングル』小倉紀蔵先生が講師をされたNHK教育テレビ「アンニョンハシムニカ〜ハングル講座」2004年度版の内容に先生自ら加筆。キゾー式メソッドで韓国語を網羅的に学習できます。http://t.co/9Hgz0d2kV7
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 8月 7
【京大の先生が書いた本】『原初的コミュニケーションの諸相』子育てのフィールドワークを通した理論と生きた現実の対話。発達理論や対人関係理論の高度なアイデアが具体的エピソードを交えて柔らかな口調で語られるため、入門書としてもオススメです。 http://t.co/4OZbaNKqQO
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 8月 21
【京大の先生が書いた本】『亡命知識人たちのアメリカ』著者は人環の前川玲子先生。1930年代ナチスに追われた亡命知識人達を描く。激動の二〇世紀アメリカ史と、難しい選択を迫られた知識人たちの個人史との結節点を切り取った作品。http://t.co/GOTxt2iVDV
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 1
9月といえば中秋の名月→「"月の本"でいいやん」という安易な発想……。
でも、古典からアポロ計画まで、バラエティ豊かなラインナップとなりました。
【月の本】『竹取物語 伊勢物語』(岩波現代文庫)日本で一番有名な月の住人でしょうか。子どもの頃の絵本に始まり、中学で最初に出てくる古典として誰しも一度は見聞きしたに相違ない「かぐや姫」。田辺聖子さんの現代語訳ヴァージョンです。http://t.co/emOXgGy8Sf
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 16
【月の本】先のつぶやきの続き。『竹取物語』(新編日本古典文学全集)現代語訳ではなく、原文にチャレンジしたい方は、こちらもおすすめ。上段に丁寧な注釈あり、下段に現代語訳もあり、なので高校で古典が苦手だった、という方でもだいじょうぶです!http://t.co/RAlXc4ZTZq
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 16
【月の本】『月は無慈悲な夜の女王』クラーク、アシモフと並んでSF御三家とも称されるハインライン。彼の代表作の一つである本書を読んで月世界へと空想の翼をはばたかせてみてはいかが? 卓抜なエンターテインメントとして今でも楽しく読めます。 http://t.co/3yjqoj2Wsc
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 16
【月の本】『月と六ペンス』画家のゴーギャンをモデルに執筆されたといわれるモームの代表作です。「月」と「6ペンス」は何を暗示しているのか、秋の夜長に考えてみるのはいかがでしょうか。京都には同名のカフェもあるとか。http://t.co/DQgwAnQzzO
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 19
【月の本】『アポロってほんとうに月に行ったの?』いわゆるアポロ計画陰謀説について、諸々の疑惑について書いてあります。検証は行われず、結論は読者自身にゆだねられるのですが、アポロ計画について知るアプローチのひとつとしていかがでしょうか。http://t.co/ojS5igoqlK
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 22
【月の本】『虚子五句集』「遅月の山を出でたる暗さかな」、この句は昭和2年8月16日、鴨川から大文字を見て謳われたものです。この「暗さ」、京大にいれば何となく実感しますよね?他にも月の句がたくさん収められています。秋の夜のお供にいかが?http://t.co/vnyTTa6JFm
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 30
【月の本】『月世界大全 太古の神話から現代の宇宙科学まで』神話から宇宙科学まであらゆる側面から「月」について詳細に記されている、まさに「月の百科事典」。月そのものについて深く知りたい方にオススメです。http://t.co/schthY9i8h 【9月は月の本をご紹介しました♪】
— 京大吉田南総合図書館(逍遥館) (@yoshidasouthlib) 2014, 9月 30
いかがでしたでしょうか。
今後もTwitterでは毎月テーマを決めておすすめ本をご紹介していきますので
どうぞお楽しみに。
ツイートした図書は、館内のTwitterコーナー(選書コーナーの書架の上)でも
展示しますので、手に取ってみてくださいね。 (Y)
*1:逍遙館では、読書会や講演会など、グレート・ブックスに関連したさまざまなイベントを企画しています!過去のイベント報告はこちらの記事をどうぞ。
"グレート・ブックス" - 記事一覧 - 今日も逍遙館 ~ 京都大学吉田南総合図書館のブログ ~
読書会や発表会をやってみたい方はお気軽にお問合せください♪
*2:オープンキャンパスでは、当館も自由にご見学いただきました。準備と当日の様子はこちらのブログ記事でどうぞ。